どこ行っても良くならない人へ
病院、接骨院、整体院。色々と行ったけど全然良くならない!という人向けの記事です。
最初に一言。
今回はちょっと厳しい発言があります。
ご承知願います。
身体の不調と一言で言っても肩、腰、膝などが痛い肉体的痛みもあれば、うつなどによる精神的痛みもあるので一概には言えませんが、肉体的にしても心的にしても蓄積による疲労の場合、手遅れでない限り改善できます。
手遅れというのは、例えば膝が痛いのに何年も放置していて半月板が損傷してしまった場合、半月板は元には戻りません。
そうなってしまったら今ある状態を維持しつつ痛みと上手く付き合うか、または手術をして痛みの原因を取り除くしかありません。
背骨は24個ありますが、骨と骨の間にクッションの役割をしている椎間板というものがあります。
椎間板は水分を多く含んでいますが、加齢とともに水分量が減っていきます。
また合わせて筋力を維持できていない場合、背骨が曲がって痛みが出る可能性もあります。
このように普段の体の使い方だけでなく、年を重ねることで起こる体の変化とも向き合っていかないと体の調子は維持できません。
今までは何ともなかったのに急に痛くなったという患者さんがいますが、体に触れてみると歪みや動きが悪いところがあり、今までの蓄積によって痛みが出ていることが少なくありません。
長年の蓄積による痛みの場合、1回の整体で良くなるとは言い切れません。
料理をして油で汚れたフライパンを洗わずに2年放置した場合、サッと洗っただけでピッカピカにならないのは想像できると思います。
体も同じです。
長年の蓄積で歪んだ体だったり、長く務めた職場で溜め込んだストレスは簡単に取り除くことは出来ません。
そう考えると病院や整骨院、整体院に何度か通わないと良くならないというのは分かってもらえるかと思います。
でも何度も通ったのに良くならないのはどうしてでしょうか?
医師の診断が間違っている、整体師の技量が足りない。
もちろんその可能性は否定できません。
ただ先ほども話しましたが、普段の体の使い方や加齢などによる体の変化が痛みの原因になっていることが多いのです。
つまり改善するために病院、整骨院、整体院に通いつつ、自分の生活を見直す必要もあると言うことです。
私はこの話をよく患者さんに話しますが、患者さんの反応は2パターンに分かれます。
そうなんですよね~分かってはいるんですけど~と言って現状を見直そうとしない人。
そうですよねっ!分かりました。これから気をつけます!と言って生活習慣などを見直してくれる人。
体の調子が良くなるのが早いのは言うまでもなく後者です。
とはいえ、患者さんひとりひとりの事情もあったり、分かってるけどできないということもあります。
例えばお酒やたばこが好きな人に止めてくださいと言うのは簡単ですが、我慢をすることでストレスを抱えてしまったら本末転倒です。
それでも本当に良くなりたいなら止めてください、という医者や整体師もいるかもしれませんが、私はその人ができる事から少しずつ改善していけたらいいと思っています。
しかし中には今の生活から何も変えられないと言う患者さんもいます。
そういう患者さんは私にできることは限られてしまいますし、どこへ行っても良くなることは残念ながら難しいと思います。
いかがだったでしょうか?
どこへ行っても良くならない人は、医者や整体師のせいではなく、患者さんが今の生活のスタイルを崩せないことが理由の場合もあるということです。
症状が辛くて本当に良くなりたいと思っている患者さんがいれば私は全力でサポートをしたいと思っています。
繰り返しになりますが、良くなるためには私の力だけでなく患者さん自身も努力も必要です。