腰を施術して膝の痛みが取れました
膝が痛いという患者さんが来ました。
その患者さんに対して私が施術したところは腰。
整体を受けた翌日、患者さんの膝の痛みは全くないとのことでした。
今回はこの件について話したいと思います。
ブログでも何度かお話していると思いますが、痛い所=悪い所とは限りません。
でも患者さんからすると痛いところに触れないと、あれ?と感じる人もいるようです。
首が痛いのに肩に触れたり、腰が痛いのにお腹を押したりすることは珍しくありません。
先日膝が痛いという患者さんが来ました。
患者さんの話を聞き、体の状態を確認し、膝に原因がではないと判断。
全身をゆるめる整体と腰やお腹、臀部をゆるめ、最後に少しだけ膝を施術。
施術後は体の重心の変化を実感、帰宅すると体が軽くなり、翌日は膝の痛みが取れていたそうです。
膝を施術してるじゃん!って思った人もいるかと思いますが、膝に数十秒触れただけです。
最後の仕上げと状態の確認に触れたのでそれで膝が良くなったわけではありません。
患者さんの実感として
重心の変化→体が軽くなった→膝の痛みは翌日に取れた
という流れなので膝に注力して膝の痛みを取った訳ではないことが分かってもらえると思います。
痛いところを施術していないのに痛みが取れるとビックリする患者さんがいます。
痛い所と悪い所が一致しないのはどうしてなのでしょうか?
体は全部繋がっています。
繋がっているということはある動作をするとき体全体で協力し合っているということです。
例えば腕を上げるとしても腕の筋肉だけが動いているわけではありません。
服をつまんだ後、腕を上げたところです。
腕を上げただけで服が引っ張られています。
服を背中の皮膚だと考えたら分かりやすいと思います。
また服をつまんでいるのは腰の筋肉が硬くなっているのを体現しています。
服をつまんでいると右腕を上げるのに制限が出ます。
つまり腰の筋肉が硬いと腕を動かしにくくなると言うことです。
このようにある動きをするために体は全体を使っています。
もし、腰にトラブルが起きてしまったら、背中やお尻がカバーしようとします。
そして背中やお尻にもトラブルが起きたら肩や膝でカバーしようとします。
そうしてカバーしきれなくなって膝に痛みが出たとしたら原因はどこなのか?ということになります。
体の動きを見て体の状態を確認して原因がどこにあるのか?
それを見極めるのが私の仕事です。
もし肩がこっている患者さんが来て、とにかく肩を揉んで欲しい、気持ちよくなりたいと言われたらHandandではお応えできません。
ただ、肩こりを改善したいと悩んでいる患者さんであればHandandにお任せください。